公演・イベント情報

演劇聴く・観る共催事業劇場おすすめ

第8回せんだい短編戯曲賞受賞作品

河合穂高×下鴨車窓 演劇作品『黄色の森』

作/河合穂高、演出/田辺剛
新進気鋭の劇作家、河合穂高が第8回(2022年)せんだい短編戯曲賞を受賞した同作を、その執筆のプロセスをともにした下鴨車窓の田辺剛が演出。本格の舞台としては初の上演です。道に迷った女性三人が山中で一夜を過ごす、密度の高い会話劇をお楽しみください。

公演・イベント概要

日時
2025年
12月6日(土)14:00*/19:00*
12月7日(日)14:00
受付・開場は開演の30分前
*終演後にゲストを招いてトークイベントを開催。ゲストは劇団HPやXにてお知らせします。
※リハーサルの通し上演を公開します。12月5日(金)19:00より要予約/有料(予約は劇団HPから)
会場
南館 サンユレックホール(全席自由)

チケット・応募情報

料金

一般:3,000円
25才以下:2,000円
友の会:2,700円(前売のみ)
※電子チケットサービス(チケットれすQ)の取扱いはありません。

チケット発売日・応募開始日

●8月20日(水)
友の会・ネット会員・一般 web 窓口/10:00~
友の会・一般 電話/14:00~

購入・申し込み方法

●インターネットで購入・申し込みする

購入・申し込み

お問い合わせ

高槻城公園芸術文化劇場
072‑671‑9999(10:00~17:00)※月曜休館(祝日をのぞく)

公演・イベント詳細

詳細
何事もなく山を下りられていたらどうだろう。
山登りのちょっとした達成感を幼なじみとの友情や再会の感動と勘違いして(感動?)、明日から頑張っていこうだとかって思うのだろうか。疲れたカラダをビールに浸したくて帰り道にコンビニを探すに決まってる。全部がなかったことになるような気分を、せめて家に帰るまでのあいだだけでも、とか。
焚火のなかがパチンと鳴る。目を上げると心配そうにあの子がわたしを見る、冷えてきたなと周りを見ればいつのまにかすっかり日は落ちている。山道を歩いているときは饒舌だった。当たり障りのないことばかり話していられたのはとにかく前に進んでいたから。今はお尻が冷たい。あの饒舌さを裏返しにしたような静けさ。森が、闇が少しずつ迫ってくる。逃げるなら立ち上る煙の先か、そこには月は。

【出演】
坂井初音、福井菜月(下鴨車窓)、高瀬川すてら(劇団ZTON)

公演チラシ

関連サイト

劇団HP

河合穂高
劇作家。歯科医師。研究者(口腔病理学)。岡山を中心に活動し自らの劇団を持たず依頼に応じて書き下ろしを行っている。また現役の基礎研究者であり現在、岡山大学学術研究院医歯薬学域の研究准教授として口腔癌研究を行っている。生物学や医学など、実際の研究で得られる最先端の情報を取り入れながら、現代の科学が人間とどう共存できるかを問う作品を執筆している。2020年に『春の遺伝子』が第26回優秀新人戯曲賞の最終候補に選出、2022年に『黄色の森』で第8回せんだい短編戯曲賞を受賞した。

下鴨車窓
京都を拠点に現代演劇の創作・公演をする劇団。2004年に結成、劇作家・演出家の田辺剛が代表。ほぼ全ての作品が各地でツアー上演される。2015年には香港とマカオの海外公演も果たした。田辺は2005年に『その赤い点は血だ』で第11回劇作家協会新人賞を、2007年に『旅行者』で第14回OMS戯曲賞佳作を受賞する。2006年秋より文化庁新進芸術家海外留学制度で韓国・ソウル市に一年間滞在し劇作家として研修する。また児童向け作品『きみがしらないひみつの3人』が令和元年度社会保障審議会児童福祉文化財の推薦作品に選出。

その他

注意事項

・未就学児の入場はご遠慮ください。
・車椅子席/補助犬の同伴をご希望の方は、劇団へお問合せください。